アナログとデジタルと

こんばんは、なんか最近こっち台風続きで、NYには直接被害無いんですが、雨が多くて湿気がすごいです。
マンガ事情もちょっとネタが尽き気味なので、今回はつらつらと思うことを書いていきます。

NYと言えば音楽の街でもあります。街中至る所にミュージシャンが出没してますし、週末になるとクラブの前に人の列ができるし、音楽が日常です。
レコード屋も多いですし、DJなんて星の数ほどいます。

あたしは無類の音好きなのでそういう場所も行ったりしますが、ここ数年の傾向として、クラブでもCDJ、つまりDJ仕様のCDプレーヤーがレコードに取って代わるようになってきました。

今のCDJはすごいですね。
スクラッチもレコードと同じようにできるし、こっちの名だたるDJのほとんどがターンテーブル等のアナログ機器からCDJや、ファイナルスクラッチ(DJ仕様のMP3プレーヤー)というデジタル媒体にシフトしつつあります。
この前、知り合いのDJの人とちょっと話したのですが、彼はプロなのでサンプルレコードをもらっているのですが、その数、月に大体100枚前後。
ところが、最近送られてくるレコードの数が減ってきたと言ってました。
「だんだん、CD、もしくはMP3プレーヤー等のデジタル媒体が主流になるのは間違いない」と、なんだか寂しげでもありました。
「でもやっぱりレコードが好き。特に、あの、音を直接操る、触れる感覚がたまらない」だそうです。

なんでこの話をしたかと言うと、マンガの世界でも同じようなことが言えると思ったからです。
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最近マンガをコンピュータを使って描く人が増えてきましたね。
コミックスタジオやイラストレーター等の作画ソフトで描いている人も結構いるんじゃないでしょうか。
作画ソフトでも細かい部分を描いたりするのは可能ですし、最近はペンダブレットやマウスペン等便利なものもあるので、紙に描いた絵をスキャナーで取り込まなくてもペンタブレットを使えば画面に絵を描けるし、一発でデジタルに変換、加工ができますからね。最近のテクノロジーの発達はたいしたもんだと思います。

あたし自身もイラストレーター等の作画ソフトの必要性は認めています。せめてフォトショップは自在に使えるようにならないと、この先難しいかも知れません。

ただ、何回か試しに使わせてもらいましたが、コンピューターで描くってことは、やっぱり絵に直接触れてないってことでしっくりこないことが結構あります。
慣れればそんなことはないのかも知れませんが。
でも、普通に紙にペンで書いてる時でさえも思うように描けないことがままあるのに、直接キャンバスに触れずに描くと、タブレットという媒体を通して描くわけですから、自分の頭の中にあるイメージと画面上にある絵との間にますます距離を感じることがあります。タブレットに描くってことは、手元を見ないということでもありますし。
それに、紙を扱ってる時みたいに一寸ずらしたりするみたいなことが非常に面倒になります。今まで自由自在にできたものに、いきなり無かったプロセスが突然増えるってのは、けっこうストレスがたまるものです。

あと失敗しても何度でもやり直しがきくというのは手間がかからずに楽なんですが、失敗したらダメだ、みたいな緊張感が薄れますので、集中力の度合いも低くなるような気がします。
ある意味ペン入れって一発勝負みたいなところありますから。
消しゴムをかけたときに現れたペン入れが自分の思い通り、もしくはそれ以上に仕上がった時の嬉しさは、それは多分やってる人ならわかると思います。

この先マンガの世界でもCGが主流になるのは間違いないでしょうが、効果的に上手く使いこなすためにはコンピューターはもちろん作画の「基礎」はやっぱり大事で、コンピューターに頼るのでなく、道具のひとつ位の認識にとどめておいた方がバランスがとれるのではないかとあたしは思います。

最近、しばらくぶりにペンを握ってます。やっぱり楽しいし、気持ちが引き締まりますね。
やっぱり紙にペンが好きなんですよね。さっきのDJの人の話じゃないですが、絵に直接触れる、作るって感覚です。
あたしもやっぱりアナログ人間みたいです(笑)

いくらテクノロジーが発達しても、コンピューターでは表現しきれない領域があります。
なので、きっとレコードも、紙という媒体も、主流から外れることはあっても消えることはないと思います。
MANGA事情09.17(Sat)15:25コメント(0)トラックバック(0)Top↑