The Battle, Round 2
どうもです。
前回はこちらの出版社とのやり取りで、ステイタス等の対応でのバトル。 今回はシステムにおいてのバトル。 まーバトルというほどのことも無いんですけどね。 このブログ読んでくださった人の中には、「せっかくの良い仕事なんだから意地張らないで受けろよ」って言う人もいるかと思いますので、今回はそっちの言い訳。 意地、もあったのかもしれないけど、物理的に無理だってことだな、正直に思うけど。 某出版社からお話を頂いて、初めはあたしもその気でいたんですよ。 まーあたしもブランクあいてるし、金銭面等である程度のディスアドバンテージは仕方ないと思ってた。 裁判にならなきゃ別に(多少理不尽なことがあっても)良い(まあ、そうは直接言ってないけどね)ってのが恐らく向こうの基本的なスタンスだろうし、まあ最初はしょうがないのかな、とか思ってた。 ・・・が・・・ 話を進めるうちに、どうも雲行きが怪しくなってくる。 実際、裁判ざたになる可能性も、少なからずあった。 それは締め切りに絡む問題が発生したから。 * というのも、向こうが提示してきたページ数ね。
40ページ以内の漫画。 まあそれくらいなら何とかならんことも無いか、と思い、ストーリーを読ませて頂いた。原作者はアメコミのライター。 ・・・・・なんだこれは・・・・・ きっちり37ページ分のアメコミのシナリオよこしてきた・・・・ アメコミのシナリオって、前のブログにも書いたと思うけど、ページ、コマ割り、構図とかすべて決められてるんですね。内容も漫画のそれに比べると詰まってる。 まあいいや、気を取り直して。 アメコミを描けと言うなら別に描いても良いし。 で、とりあえず聞いてみる。 「漫画って聞いてましたが、これアメコミのシナリオですね。 アメコミでやって良いんですか? やれって言うならやりますよ」と。 某編集者「いや、漫画でやって♪」 ・・・・ いあ、それ不可能。 考えてみてほしい。アメリカンコミックは日本の漫画と違って、「間」という概念が無い。とにかく密度が濃い。 日本の4コマ漫画の基本が 起・承・転・結 だとするなら、アメコミには極端に言えば「承」の部分が抜け落ちている。 シナリオ見ると、こりゃ3コマ分は必要だろうとあたしが思うところでも、一コマにまとめてたりする。 つまり日本の漫画の方がアメコミよりもより多くのページ数を必要とする。 漫画とアメコミでは、時間の流れ方が違うのだ。 それなのに、37ページ分のシナリオ・・・ たった3ページの余白でどうにか収まるほど漫画は甘くないぞ。 で、「漫画テイストのアメコミでも良いですが?」 と、聞いても 「いや、漫画が良い」 で、あたし 「これをこのままマンガにするんだったら、ストーリーを少しスリムアップさせて、それでも最低80ページはいきますが、それでも良いですか?」 と、聞いてみると・・・ 短くする。と。 で、新しいストーリーがくるのをまつ・・・ 待つこと3週間。 短くするのにそんなにかかるのか。 というか、ぶっちゃけ作り変えた方が早いかもしれないと思ったりしたけど。 他の会社からも一応お声はかかってるので、これ以上だらだらも、してられなくなる。 で、まだかかるんだったら、この話断っていいか、とけしかける。 すると、ストーリーじゃなくて例の契約書が送られてきた。 ・・・・・ おいっ! 順番違うだろ!! まだストーリーもどうなるかわからんのに、しかもこのままじゃページ数だってどうなるかわからんじゃん! は言わないけど、そういった内容を、一応丁寧に聞いてみる。 相手の弁護士 「彼が今(40ページ以内で収まるように)ストーリーを短くしてるから大丈夫だよ」 ・・・・あのな・・・・ それが初めから出来てりゃここまで苦労はしない。 それ以前に、漫画40ページに見合った長さのストーリーがちゃんとわかってるんだったらこんな大長編初めから送ってこないでしょう。 それを見ないうちからどうやってあたしが40ページ以内で収まるって判断できるんだよ・・・ とにかく、契約する以上その辺の確認をきっちりとらないとサインは出来ない。 そのくせ契約書はきっちり 締め切り破った時の罰則付き。 なんか嫌な予感がした。 振り回されてあげくの果てに締め切りオーバーして裁判の可能性が否めない。 向こうは一応大手企業。 こっちゃ個人、おまけに外国人。 裁判になったとして、向こうも罰則受けたとしても、大手なので基本的には痛くも痒くもない。 こっちは最悪国外退去だ。 それに、恐らくすべてのとばっちりはあたしにかかってくることになる。 あまりに分が悪すぎる。 明らかにこの契約はフェアじゃない。 しかもですね、今回サンプル書いて思ったんだけど・・・・ めちゃくちゃ大変だったのよ・・・・ 特に、某宇宙船なんか、信じられないかもしれんけど、あの絵一枚仕上げるのに、まるまる3日かかった。楕円だからパースをとるのも難しいし、SFは下絵を描くのも気をつけないといけないから。 しかもどんだけかかるかわからん。 こっち一人だしね。 こういうことを色々考えたあげく・・・ 大変恐縮ですが・・・今回の話はなかったと言うことに・・・ という感じでした。 今になっても、やっぱり断ってよかったかもしれないと思う自分。 あとで後悔するかな、ともその時は一瞬思ったけど、今は全くそんな気がしないってのも、不思議な話だわ。つか、強がりですかね(笑) 最後に、愚痴の一言。 というよりも、日本の漫画を翻訳出版してるのに、アメコミと漫画の違いくらいもう少しわかっててほしいと思った。 #31#3237ページのアメコミを40ページの漫画にする。そこの説明は実際ちょっと難しいですね。
問題は、今回の原作のひとが、アメコミライターだったってことでしょう。 それに、今回の話はこの出版社以外に、パラマ△ントの了解とかもいるみたいで、そう簡単に話を好き勝手いじくれなかったということがまず一点。 もうひとつは40ページというページ数以内におさめなくてはいけないという点。 どっちかひとつが自由だったらまだなんとかしようがあるけど、向こうが漫画たるものの特殊性を理解してなかった、という点に尽きるんではないでしょうか。これはあたしにはもう無理だと思いました。 他の、もっとうまくまとめることの出来る人に頼んでくれと。 まあもっとも、これを「40ページの漫画」にまとめることの出来る人はそうもいないんじゃないかな。 #33上のコメント、名前入れ忘れてた。
あ、ちなみにですね。 シナリオによると、構図とか一応決められてましたけど、それ無視しても良いってことだったんですよ。ストーリーラインさえそっていれば、それを元に好きに描いても良いと・・・ しかし、 一ページに詰まってる情報量が半端じゃないんですよ。 今回のシナリオ、単純に計算したところ、よっぽどスリムアップしてもコマ割り試しに30ページくらいやってみたんですが、既にその時点で90ページは絶対にいくかなと。言う感じでしたね。 だから何の裏付けも無く言ってるわけじゃないんです。 これを40ページにおさめる原作と言うと、もうぶっちゃけ作り替えちゃった方が早いんじゃないかと。 しかもSFで、密度の細かい絵を要求されることになる。 いったいいつ終わるか見当もつかん。 そんな感じでした。 #34ごぶさた。最近ひかりがやってきて(光、ふ
#35お、がんちゃんおひさ〜〜〜
ひかりか、いいな。 こっち光とか普及するのは当分先になりそうです。 ・・・NYって意外に遅れてますよ、こういうところ。。。 |
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しかし、コマ割とか構図まで決められた「37P」のシナリオを「40P」の漫画で描けってことの意味がよくわからんですね。
日本みたいにただ原作があってそれを40Pで収めろってのならわかるんですが。
プロット以外はいじくり放題ってことなら出来そうですけど。
ただ、ゆかさんの話読んでる限りでは、その会社自体が「MANGA」って言葉に踊らされてるような雰囲気もします。
うまくアメリカのシステムと日本のシステムが融合した制作体制が出来れば、それはそれで画期的な作品が出来そうな予感もしますが、現状ではむずかしそうですねえ・・・(^^;)