Manga Workshop @ Bronx
いってきましたブロンクス。
今回もボランティアなのでただ働き(泣) ビザさえなんとかなれば結構な収入なんですが。 ソーシャルセキュリティーナンバーというのを使わないと払えんといわれたんで、まあしょうがない。 しっかし、メッチャクチャ遠かったわ。 今あたしの住んでるクイーンズからブロンクスってアクセスが結構大変。 場所がサブウェイの6番線の終点で、そっからまたバスに乗らなきゃならんとかで、まあちょっとした旅でしたわ。 マンハッタンまたいでいかなきゃならないから時間も結構かかるとですよ。 余裕を持って開始の2時間前には家を出たはずなのに、見事に20分オーバーしたし。 でもこういう機会でもないと、ブロンクスなんて自分からは滅多に足運ばないからね。 それに遅れたあたしに文句言わずに待っててくれた子供達。 みんな結構日本の漫画に詳しい。下手するとあたしよりも詳しいかも(笑)。 どんな講義内容にするか、この図書館では今日含めて3日しかないから、なるべく効率的に時間を使わないとね。 取りあえず3週間で子供達自信を主人公にしたショートストーリーの漫画を描かせる事にする。 で、今日の仮題は彼ら自身のオリジナルキャラクターを作ってもらうこと。 「漫画で一番大事なのはキャラクターだ、なんで、キャラクターを取りあえずなんでもいいから作ってみよう」みたいな事言って。* まず初めてなので自己紹介やってもらう。
それもありきたりの自己紹介じゃ面白くないから、まず各個人に作らせたキャラクターの絵を描いてもらって、それに名前を添えて、自己紹介させる事にした。 「キングコングでもスパイダーマンでも動物でも白人でも黒人でもアニメのキャラでもなんでもいい。わかりずらかったら自分の名前をキャラに書き込んで、これは自分だと言えば自分になる」なんて感じで。 恥ずかしがってた子もいたけど、みんな素直に従ってくれた。 先生と生徒で授業を作れるってのがワークショップのいいところ。 主役はあくまで子供達。あたしは彼らに方向を示してやればいい。 漫画を描く事を楽しむ、それが一番大事な事だからね。 生徒のほとんどは地域柄、黒人とヒスパニックが多かったけど、(アジアンはいなかった)ほとんどみんな漫画を通して日本の文化に興味があるみたいで、結構詳しいんだよね。こういうの見ると、日本は世界にアピールするために漫画を利用しない手は無いですな。 授業の時間を20分くらい予定より延長したんだけど、みんな文句無しについてきてくれた。 あたしの、まだ完全じゃない英語でもよく食らいついてきてくれるんで助かる。 わからんところは絵を描いて説明すりゃいいし(笑)この辺は絵を描ける人の特権。 なによりも、こっちの子供達と直接交わる機会ってそうはないから、結構貴重な経験だわ。 素直でいい子達なんだよなあ。 このまま大人になってくれればいいんだけど、NYってタフで優しくない街だから、そのうちこの子達もしぶとくなっていくんだろうな。 そうじゃないと生き残れないからね、冗談ぬきで。 家庭に問題のある生徒も実は結構いる。 今日参加してくれた子供達の一人、ダンテもその一人。 ダンテの通う学校の先生が今日は付き添いであたしのクラスにも参加してくれたんだけど、彼の話を聞いてちょっと考えさせられるものがあった。 ダンテって子は頭もいいし、いい子ではあるんだけど、学校で一切本を開こうとしないし何もやろうとしないらしい。 どうやらその子の家庭の事情というのが結構複雑らしい。 両親が離婚して、今は母親が養っているが、仕事のためにほとんど家にいないと言う。たまにおじいちゃんに面倒を見てもらっているらしいが、まだ8歳のダンテには厳しすぎる現実なんだろう。 先生がダンテをあたしのワークショップに連れてきた理由は、ダンテは大の漫画ファンで、特に遊戯王がお気に入りとの事。 ワークショップに参加する事で、クリエイティブな事に興味を持ってほしいと言っていた。 あたしがどこまで出来るかわからないけど、そういう子供達に何かを作る楽しさとか教える手助けが出来るのなら、出来る限りの事はしてやりたい。 授業の最後、「来週も来てくれたら嬉しいな」といったら、 「必ず来るよ、また来週ね!」と言ってくれた。 ボランティアを引き受けて、ほんとによかった。そう思った。 先生は向いてないって自分で思ってたけど、こういうのならいいかもね(笑) #48#49どうも、早速のコメントありがとうございます。
まんが=子供のものという方程式は日本ではもう成り立たなくなっているような気がしますね。 あたしは漫画はあくまでエンターテイメントのひとつだと思っていますが。 それでも子供に与える影響は大きいんですよね。 なので、子供達への漫画の役割というものを考える必要があるのではないかとは思います。 あたしがかつて漫画によって影響を受けたように、アメリカの子供もそれによって何か得るところがあればそれは嬉しいですしね。 漫画のいいところというのは、映画と違って、やる気さえあれば一人でも出来るという点です。 その「作る事の楽しさ」を伝える事が、ワークショップにおいてのあたしの役割だと思ってます。 たかが漫画かも知れませんが、それが彼らを刺激して、最終的に心を開くきっかけになってくれれば、これほど嬉しい事は無いですね。 ワークショップにしても、自分の描く漫画にしても、漫画家としてやっていくには、やはり人に何かを伝えてなんぼなので、その辺の哲学を培っていく必要があるんじゃないかなと思う今日この頃です。 まとまりの無い文章で住みませぬ。 |
Profile
LinkCalenderRecentCommentsTrackbackArchiveMy Favorite Site |
なんだか感動しました(TvT)
俺が漫画の世界に携わってたとき、読者の層が分散しまくっている日本の漫画世界で、一体漫画って言うのは誰のものなのか分からなくなることもありました。
でも、自分が子供のころの漫画とかを思い出すにつけ、やはり漫画は本来子供のものであるべきで、漫画を通して人生に大切な何かを学んだり感じたりする源流であって欲しいという思いが湧き上がります。
生きているうちに学べないかもしれないことも漫画で実体験出来、そこからいろんなことを学ぶことが出来る。
漫画はそういう人生の教科書であって欲しいと。
自分だけの漫画を創ることから、キャラクターを創る楽しさや画を描く楽しさを知れば、漫画以外のクリエイティブな仕事への指針にもなるし、何よりも物語=人の人生を創造することは、人のことを考え思いやる子供になることが出来ると信じたい(いい大人になってからでは話は別ですが・・)。
「子供が物語を創ること」って、絵本とか読み出せば当たり前のようにやりますけど、それを画や文章で表現することで想像力が計り知れないほど広がる。こういうことって子供のときにやることが絶対大切だと思いますよね。
日本の若いやつ(とかいう年になったかオレも)は漫画って言うと一言目には金儲け金儲け言うけど、もっと普遍的で大切なものが漫画という創作物の中には込められているってことを改めて考えました。