曖昧さのもたらす恩恵
もう時効だと思うから書くんだけど・・・・
以前私がこっちのとある出版社と交渉してたとき、その社長さんに漫画 家の著作権等はどうなっているのかと聞かれた事がある。 基本的に日本の漫画は、漫画家、もしくは原作者に著作権が帰属される。 会社はそれを借りて印刷出版するという形になっている。 それを言ったとき、向こうは驚いた。 では、ゲームやアニメ、映画に関してはどうなるのだ?と 私はそっちの方はよくわからないが、確かそのときはそのときで別に契約があるはずだった。 詳しくはわからないのでここでは触れないが・・・ 確か、前の連載の時そんな感じの契約書も書かされたと思ったけど内容に関しては忘れました、すみません・・・ ところがアメリカでは、マンガやコミックに対しての著作権が、例え作者がストーリー、絵の両方を受け持とうが、出版社と著者で折半される。 ストーリーを書かない、アートワークだけの人の場合は当然著作権は発生しない。 タダのアーティスト扱いになる。その場合原稿料だけ支払われる事になる。ロイヤリティーは無し。 (日本だったら、少なくとも自分の場合、原作物もひとつやったけどそれでも原作者:漫画家=4:6で印税が入ったと記憶している。) その人のいい分はこうだ。 「日本の漫画家は編集にずいぶん頼っている」 * あたし、「ん?まあそうですね。編集さんの存在は欠かせませんよ。」
と、いいながら話を合わせる。 なんだかわけわからんなーと思いながら。 彼はどうやら日本の漫画家と契約をする事を目論んでいたらしい。 だが、契約するのに、編集者として自分がストーリー作りに協力する際、100パーセント著作権が作者に帰属するのが不公平だというのだ。 まあ、いいたい事はわからないでも無い。その人の会社は実質その人一人で回してるような物で、彼自身も原作等をこなしている。 大手出版社ならともかく、彼のような中小の会社ではそれだけ彼も労力を使う事になるし。 ただ、そのあとの話がどうにも引っかかった。 何故その人が「日本の漫画家は編集にずいぶん頼ってる」といったのか・・・ 実は、その人、日本に出張に行った際、アメリカでも人気のアニメーションの原作マンガの編集者に会う機会があったという。 そこで、その日本人の編集者が、「日本の漫画システムは編集者にとって不公平だ」 と、愚痴をいったという。 おいおいおいおい・・・・・ 仮にも日本を代表するマンガ雑誌の編集が・・・ 名前は出せないが、私がお世話になったところとは違う会社だ。念のため。 確かに、マンガ編集者無しに漫画家はやっていけない。それは認める。(もちろん中には大丈夫な人もいるかと思うが) あたし自身、すごく迷惑をかけた。 担当としては愚痴もいいたくなった事も何度もあるだろう。 あたしも申し訳なく思った事もあるし、逆に愚痴を言ってた事もある。 だが・・・・ 愚痴を言っていい相手とそうでない相手を見極めるべきではないのか? 仮にも相手はビジネス相手だぞ。しかもアメリカの。 そんな相手に身内の恥をさらすというか、愚痴を言っていい物なのか。 それ以前に、何故ここまで日本の漫画が発展してきた背景には、編集と漫画家の信頼関係というか、タッグがあったからではないの? 今更あたしの言う事なんか、一流どころの編集さんだったら言われなくても、あたし以上にわかってる事なんだとは思うけど。 初めから漫画家一人で全部出来ればそれは理想に違いない。 だが、特に週刊連載の場合、一週間19ページという大容量、物理的に漫画家一人だけでこなせるはずが無い。連載が長引くほどにアイディアも枯渇する。 だからアイディアを編集さんからもらう事は多い。いや、編集さんのアイディアをもらっていない漫画家なんてほとんどないんじゃないか。 そして、そこに一切権利とかそう言う物はかかってこない。 そんなことを言ったらいつまでたっても話が進まないからだ。 だから、漫画家は安心して編集と打ち合わせをする事が出来る。 仮に日本のシステムに問題があったとして、だからといって、 アメリカ型のような、いちいちアイディアの帰属権を問題にしていたら、日本の漫画はここまで発展したのだろうか? ちなみにあたしは、アメリカ人の社長さんに自分のアイディアを見せるときに、無断で使わないようにきっちり書類にサインをしてもらった。しかも二度ほど。 もちろん、日本のシステムが完璧かなんて事はあたしにはわからない。 しかし、少なくともこれまで、漫画家と出版社が築いてきたそのシステムの恩恵を受けている事には変わりない。 なのに、その編集者は日本の編集のシステム、身内に対する不満を、赤の他人どころか将来の敵になるかもしれない相手にぶちまけた。 その編集者の軽はずみともとれる発言で、とばっちりを食って今後揚げ足を取られる人だって出てくるかもしれない。 確かに、編集さんの立場に立てば、出来の悪い作家についた日には愚痴のひとつや二つ、いいたくなるのも当たり前だ。 ぶっちゃけ、あたしだって愚痴や文句はいっていた。 仕事の愚痴のひとつや二つ、誰にでもある。 しかし、少なくとも相手は選んでるつもりだ。 少なくとも、ビジネス相手に言っていい事ではない。 ちなみに、マンガ家には編集者と違って雇用契約等は無い。なので、保険も無ければ給料も出ない。人気がなければ即打ち切り。 そのかわり、売れれば都内に家が立つ。 ハイリスク、ハイリターンなのだ。 そう言う取り決めの元に漫画家と編集という関係が機能している。 編集は、例え受け持っているマンガが打ち切りになったところで会社を首になることは滅多いに無いだろう。 だから、これはイーブンなのだ、と彼に説明した。 「でも、ここはアメリカだから・・・」と何やら納得いってなかったようであるけど。 もちろんアメリカにはアメリカのやり方があるから、何も日本式のやり方をごり押しするつもりは無い。 しかし、Mangaをやりたいという以上は日本のシステムのあり方等は受け入れろとはいわないまでも、理解してほしいところではあるけど。 でも、それを今のアメリカの出版社に求めるのはちょっと現実的でないような気もする。 だから、私はアメリカでは日本の漫画のテイストを取り入れた独自のMangaがこの先発展するのかなと思ってる。 ただし、もうしばらく時間が必要かもしれない。 ちょっと話を戻すと、別にマンガに限らず、日本のビジネスで、こういうちょっとしたところで相手に弱みを握られてるケースが結構あるんじゃないのかと思った。 アメリカのビジネスマンは海千山千だ。 日本人は一旦信用するとなんでも話すところがあるが、こっちは少なくともそうじゃない。 そのところ、心するべきなのかもしれない。 これは、自分にも言い聞かせながら、今書いている。 ちょっと今回は熱くなってしまいました。 極論入ってるかもしれませんが、ご容赦。 註: ちょっと補足までに。 今回のエントリー、自分でもちょっと混乱しているなと読み返して思いました(汗) 言いたい事が色々ありすぎて、うまくまとめる事が出来なかったみたいです。 失礼しました。 何故今回この題名にしたのかと言うと、日本の編集者と漫画家の微妙な関係(曖昧さ)こそが作品の質を高めていると思ったからです。 アメリカと違い、日本の編集と漫画家のアイディアの帰属が曖昧に見えるけど、それは作品の質、あるいはどれだけ売れるかという事が第一であり、権利は二の次という事なのかと。だから客観性が重要。 逆に、アメリカでは売れてなんぼではあるけど、日本よりも作品の権利が誰に、あるいは会社に帰属するかというところがよりフォーカスされる。そう言う意味では読者は二の次かもしれませんね。 なので、何故私がこの日本人の編集者のいってる事に違和感を感じたのかというのは、読者よりも自分の権利ばかりを主張しているように思えたのが、まず第一。 第二に、不用意な発言で、とばっちりを食らう人があとから出てくる可能性があるという事。 アメリカ人って、ディベート大好きですからね。将来、日本の会社、あるいは漫画家がこっちの人と交渉する際、「日本の編集者が日本のやり方は不公平だと言っていた」と、そこを逆手に取られる可能性があるからです。 しかも、大きな会社の編集部の人が言うならなおさら説得力ありますからね。 その編集者がそう言うつもりが無かったとしても、自分の都合のいいように話を持って行かれる場合もありますからね。 海千山千ですよ、本当に。 *このエントリーの反応が比較的多く、議論の余地があると思いましたので、こちらに改めてこのエントリーに対する自分なりの考察をしてみました。 もしもよろしかったらどうぞ。 考察:曖昧さのもたらす恩恵 #59 曖昧さのもたらす恩恵#60 曖昧さのもたらす恩恵こんにちわ、書き込みありがとうございます。
その編集さん、話の内容からすると多分軽い気持ちでしゃべったんだと思います。ただ、この社長さんはそうとは受けとってなかったみたいですけどね。 編集さんの気持ちもわからなくはないんです。 ただ、その人の編集部は日本でも有数の人気雑誌の編集部ですから、いわゆる日本代表なんですよね。 その編集さんが、そう言う事行ってしまったら、あたかも日本のマンガ雑誌の編集がみなそうであるような印象を与えかねませんからね。 くれぐれも気をつけてほしいと言ったところです。 #61 曖昧さのもたらす恩恵漫画がアニメを支えている以上、
産業という面では日本方式の方がベストだろう。 逆にアニメなんかは大金持ちが生まれにくいしくみが 魅力をなくしているといえる。 #62 曖昧さのもたらす恩恵コメントありがとうございます。
日本方式の方がベストですね。 ただ、根底に信頼関係が出来るからこそ成り立つビジネスモデルなんだと思います。正直、こっちの出版社全然信用できませんよ。相手も同じ。 ただし、ジューイッシュや華僑等は一回信頼築くと強いらしいですけどね。 アニメーターが儲からないのは御大手塚治虫先生が初めに設定した制作費の基本設定の尾が未だに惹いてるからだとは聞きますね。 外国に技術が流出する前にお金掛けて、国内のアニメーターの育成を強化してほしいですね。 なかなか簡単に行かないでしょうが・・・ #63 曖昧さのもたらす恩恵はじめまして。
編集者でも自分の実力で勝負できる人は原作者になって一人立ちすることも多いですし(キバヤシ氏や長崎尚志氏は有名ですな)、会社の給料を貰って編集をやっていうるうちは「アイデアを出すのも給料分の仕事の範囲内」というのが普通の感覚だと思います。それに大手出版社だと社内移動で担当が替わることも多いんで、そもそも職業原作者とは比べようも無い気もしますが…。 #64 曖昧さのもたらす恩恵初めまして、書き込みありがとうございます。
そうですね、キバヤシさんは有名ですね。 >会社の給料を貰って編集をやっていうるうちは「アイデアを出すのも給料分の仕事の範囲内」というのが普通の感覚だと思います。 そうなんですよね。多分あたしもここが引っかかってたんだと思います。 だから、その例の編集者がこういう事を外国人の前で言うというのが何とも解せなかったとともに、ちょっとむかつきましたね。 言いたかった事を的確に書いて頂きました。 ありがとうございます。 #65 曖昧さのもたらす恩恵はじめまして。
Nagateさんの言い分はものすごくわかります。ただ、それはあくまで『漫画家さんすべてが誠意ある場合』のみではないでしょうか? 誰とは言いませんが、体調不良や作品の質を理由に休載を繰り返していながら、主力作品ごと出版社鞍替えするような作者さんがいる時代です。編集者だって愚痴もいいたくなるでしょう。 生意気なことを申しましたが、ご一考いただければ幸いです。 #66 曖昧さのもたらす恩恵はじめまして。通りすがりで申し訳ありませんが、自分の感想をば書かせて頂きます。
編集がやや不遇である事はあるでしょうけれど、それは出版社の責任であって作家側の責任ではありません。 それに、そのアメリカ人も制作に強く協力した編集者でなく会社そのものに著作権を認めろと言いたいんでしょう? 著作権とはどうあるべきか、という観点でなく、著作権というルールを利用して自分が儲けるにはどうするべきか? という視点でものを考えていると思います。最近の日本でもそういう考え方は多くなっており、肯定される場面も少なくないようですが。 アーティストを雇用し身分と給料を保証するか、制作に際して大きな資本投資をしたのであれば話は変わりますが、日本の漫画家と出版社の契約の形で考えれば出版社側が著作権を主張する事はお門違いだと思います。 アニメの場合は制作側の雇用状況が酷い上、作品の著作権が非製作側にあるケースが多いので、あの分野単体で冒険的な良い作品が生み出される事は難しいでしょう。作り手側に自己満足以外の十分な実りが無く、環境最悪で才能集まりづらいですしね。 #67 曖昧さのもたらす恩恵たかまささん>
こんにちわ、書き込みありがとうございます。 おっしゃってる事ごもっともと思います。編集の方がどれだけ大変か、端で見ていただけでも大変そうでしたから。 ですので、何も愚痴そのものを攻めているのではなく、ポイントは「何故それをアメリカ人の、しかも同業者に言うのか」というところなんです。 愚痴はいいけど言う相手を間違うなよと。 あと、アメリカの考え方に安易に迎合してるのが気になるんですよね。 それと、誠意が遭っても人によっては、描けるときは描けるけど、描けないと切ってありますからね。スランプってヤツですか。 それがあまりにひどいとこれは問題ですよね。 通りすがりさん> 書き込みありがとうございます。 >そのアメリカ人も制作に強く協力した編集者でなく会社そのものに著作権を認めろと言いたいんでしょう? ここがまさに、あたしの一番引っかかったポイントです。 でも、アメコミの出版社をみていればわかるように、こっちはどの作品も基本的に著作権は会社に帰属されてしまうんですよ。 それが問題になってるのかもしれません。 正直、あたしはこっちの出版社は正直信用できません。 以前のルームメイトが、その人はやはり物書きで、出版社に自分の原稿を持っていって蹴られ、何年後かに別の人の名前で同じ作品内容が同じ出版社から出版されたと言っていました。つまり、出版社がアイディアを盗むというのはこっちではよくある話らしいですよ。 アニメ関係の方の待遇の悪さというのはよく聞きますね。 日本にとって世界にアピールできる文化なのだから、この辺も改善の余地が十二分にあると思いますね。 貴重なご意見、ありがとうございました。 良かったら、またいらしてください。 #68 曖昧さのもたらす恩恵んん?
はじめまして、ちょっと気になるのですが。 その「日本を代表する雑誌の編集者」さんと冒頭の出版社社長さんは、確かに会いはしたんでしょうが…どういう状況で会ったのかわからないですし、ご自身極論とも言われてますが >第二に、不用意な発言で、とばっちりを食らう人があとから出てくる可能性があるという事。 どうも、ご自身が腹立たしく思ったことに、怒りのあまり無理に正当めいた理由をつけてるように見えます。可能性は確かにあるでしょうが…冷静に、現実的に、これが原因になるとおもわれますか? いやそれもどうでもいいとして。 現行の日本式のほうが漫画の質が高くなるかどうかは別として、編集者という職業からすれば、この愚痴を突破口にされて著作権を出版社なり、編集者なりにも(これは無いかな、給料が良くなるくらいか)シェアされるようになるのはプラスなわけで、それが「読者のことでなく自分の権利を考えている」となるかといえば、別にそうではないでしょう。読者を喜ばせることが自分の利益にもなるんだから。 怒るような、(あるいは怒れるような?)筋合いでも無い気がしますが…。 #70 曖昧さのもたらす恩恵匿名希望さん>
貴重なご意見ありがとうございます。 確かにあたしはその場にいませんでしたが、注目すべきは相手に「日本の漫画製作現場は編集者にとって不公平だ」と言う認識を与えてしまった事に尽きると思うんですよ。 要するに、ビジネス的に無効に有利な材料を与えてしまったというところで、どうにも引っかかってしょうがないんです。 それを逆手にこれから日本の作家と交渉する可能せいもありますからね。 こっちでは無礼講なんて感覚ありませんから。 そのアメリカ人の社長さんも遊びで日本に行ったわけでない以上、たとえ飲みの席でも口を滑らせてはいけない事もあるという事を言いたかったんです。 その編集さんのような立場になると、それこそ日本の漫画界を代表する立場にあるわけですからね。 実際、今回の交渉でそれを逆手に取られたのがあたしです。 こっちの人はディベート民族ですから、そう言うちょっとした事も見逃さないんですよ。 それから権利の件。 こっちで出版されてる本等を見ればわかると思いますが、まずクローズアップされるのが著者名。それと出版社。 日本だったら、タイトルが一番でかく表紙に乗りますけど、こっちはタイトルよりも著者名なんです。 それだけ、権利に対する執着がすごいという事です。 そう言う意味で、読者は二の次になってると言いたかったんです。 まあアメリカ人は基本的に押しがみな強いですから、これくらいでちょうど良いともいえますが。 商売において、お客さんが第一というのが日本の考えですが、少なくともこっちじゃそうとは限りません。 こちらのレストランとか入られた方はわかると思いますが、みんな横柄ですよ。そう言う態度が出版社にも少なからずあると思いますね。 乱文すみません。これから出かけなくてはならないので。 取り急ぎ。 #71 曖昧さのもたらす恩恵お忙しいのに返答いただきましてありがとうございます。
以下、実際に日本の漫画モデルとアメリカの漫画モデルでどちらが良い作品が生まれやすいかは、なんともいえないのでその点は棚上げしてます。 >要するに、ビジネス的に無効に有利な材料を与えてしまったというところで、どうにも引っかかってしょうがないんです。 いえ、その点は認識してるんです。 ただ、それが出版社にとって有利な材料として機能するのは >実際、今回の交渉でそれを逆手に取られたのがあたしです。 とあるように、出版者−著者の間でであって、出版社−編集者の間ででは無いように思うのです。編集者は出版社側に所属して利益を得る立場ですし、自身の権利拡大に繋がる可能性を(…いやまあ愚痴言った本人がなにか得られるわけでもないですが)切り捨てて漫画家側の権利が減らないように気をつける義理はないかなあ、と思うのです。 業者Aと業者Bはビジネス相手であり、そこにBの権利を制約する恐れのある業者Cがあらわれたが、業者Aにとって業者Cは権利を拡大するかも知れない相手だとして、AがBの立場を考慮することはあっても、BがAに、Cとのビジネスで自分の立場を考慮しなかったと主張しても、そもそもそういう契約でないならAには何の瑕疵もないように考えるのですが。 #72 曖昧さのもたらす恩恵お返事ありがとうございます。
>そもそもそういう契約でないならAには何の瑕疵もないように考えるのですが。 うーん、理屈ではわからない事も無いんですけどね。それだとあまりに薄情とは言えませんか? 漫画家って、編集を信用してなんぼのところがあるので、こういう編集さんとはあたしだったら組みたくないですね。 信用できませんから。 この人の担当した漫画家さんだけならともかく、他にも大勢漫画家はいるわけです。その人たちに不利な言動にもなるわけです。 他の漫画家さんたちに迷惑がかかる可能性がある言動を発したという時点で >Aには何の瑕疵もないように考えるのですが。 というのは通らないと思いますね。 こちらに苦情を言う権利はあると思います。 ちなみにあたしも漫画家の一人として、今回の発言をしてるわけですので。 それに、漫画家あっての編集でもあるわけですよ。 編集者だけでは漫画は作れないじゃないですか。 だからお互いのリスペクトが大事だと思いますね。 #79 曖昧さのもたらす恩恵おお…またもお返事ありがとうございます、何気に嬉しいです。
お仕事でお忙しいでしょうに、最新エントリでもないところに何度も話を振ってしまってすいません。 >うーん、理屈ではわからない事も無いんですけどね。それだとあまりに薄情とは言えませんか? これです、これです。 編集者には編集者のスタンスがあるのだから、編集者の立場に有利になる発言を、漫画家側から「それはどうか」と言ってしまうのは、薄情というか厳しすぎやしないかと。 勿論、著者には著者のスタンスがあり、自業種の権利防衛のために、例えばエントリにあったように、出版社社長さんにきっちり主張するのは絶対に正しい行為ですし、対すれば、日本の出版社が侮られかねない愚痴をこぼした編集者さんは未熟なのですが、その未熟さは責め得ても愚痴の中身は(いえるほど実態が解らないので自信がもてない点ですが)自身の業種へ主張であり、これを掣肘できるのはそれこそ同業の編集者くらいであろうと。。 上記意見は、作品を連載するにあたって編集者がアイデア、実作業、マネジメントに少なくない一定の貢献をするものだという仮定の上でしかなりたちませんが。 前コメントと同じことを繰り返してるだけになってしまいました。。 実際、これ以上発展させようと思うと私では役者が足りないので、失礼しようかと思います。 妙に長くお付き合いいただいておいて、マナーに反してる点は申し訳なく思います。お返事ありがとうございました、お話が出来て嬉しかったです。 #80 曖昧さのもたらす恩恵またもやお返事ありがとうございました。
大丈夫ですよ、こういう意見の交換というのも嫌いじゃありませんので^^ >その未熟さは責め得ても愚痴の中身は(いえるほど実態が解らないので自信がもてない点ですが)自身の業種へ主張であり、これを掣肘できるのはそれこそ同業の編集者くらいであろうと。。 ふむ、なるほど。つまり編集同士の間で収まっているうちはいいという事ですね。ただ、問題なのはここで、相手の社長さんがそれを交渉の材料として使ってるってことなんですよね。 暗黙の了解のうちに、編集者だけの内輪の話題で済むならば別にそれに対して文句は言うつもりありません。 今回の場合は、その暗黙の了解をわからない相手にそれを言ってしまったという事だとおもうのですよ。明らかに文句を言っていい相手の垣根を通り越してるという点なんですよ。 じゃあ逆に、マンガ家に直接同じ事が言えますか? 結局この人は、社長さんを通して漫画家であるあたしに言ってしまったも同然なんですよ。 要するに、言う相手を間違えたという事ですね。 軽く言ったつもりだと浮けど、こちらに損害は及ぶ可能性はあるわけで。 だから、あたしには文句を言う権利がある、と思ったので、今回のエントリーで書かせて頂きました。 まああたしも概ね前回と同じ見解ですね(笑)。 >妙に長くお付き合いいただいておいて、マナーに反してる点は申し訳なく思います。お返事ありがとうございました、お話が出来て嬉しかったです。 いえいえ、こちらこそ^^ ここではあくまであたしの意見を述べているだけで、反論意見ももちろんあると思います。 建設的な意見交換は大事ですから、そう言う意見は大歓迎ですよ。 #110 曖昧さのもたらす恩恵ジャンプの黄金時代にヒット作の担当していた編集社が社内で編集以外の部署に転属になり、漫画の編集がやりたくて別の出版社に転職する…なんて事もある訳でそんな人達の消息をいちいち追いかけて金を払い続けるのは不可能でしょうね。
またこの巻までは誰々が編集でこの巻からは担当がまた変わった…とかでロイヤリティ振り分けるっては仮にあっても、そもそも超人強度とかコスモの概念を考えたのは俺なんだから巻数とは関係なく作品の根幹をなす概念を考えた俺にロイヤリティよこせなんて言い出しはじめたら作品はとっちらかりはじめること間違いないでしょう。 人気の出なさそうな暗い過去のエピソードなんて掲載しないとか雑誌に無くてならないが大ヒットは見込めない4コマみたいな作品だれもやりたがらないでしょうし… #111 曖昧さのもたらす恩恵mokubazaさん>
いらっしゃいませ。 ジャンプはいろいろその辺問題多いみたいですね。 詳しい事は忘れましたけど、確かスラムダンクでも版権問題が取りざたされてませんでしたっけ? ジャンプはマガジンとはまた違うやり方らしいので、あたしはその辺は何ともいえませんが。 結果的にジャンプのやり方の方が正しいといえるんでしょうかね? あたしが連載を持っていた頃は、マガジン勢いありましたし、一時期ジャンプも抜いてましたから、あまりそう思いたくないですが。 まあ、過酷である事には変わりないんですけどね・・・ #112 曖昧さのもたらす恩恵「編集者は作品が儲かってもその分け前を貰える訳じゃない
そのかわりコケてもクビになるわけじゃない」 アイディアを盛り込んだ作品のロイヤリティをこっちにも 分けるべきだ、と考える編集さんも多いんですかねえ… 創作物の価値を数値化するのは難しいですね。 #113 曖昧さのもたらす恩恵02さん>
いらっしゃいませ。 恐らく人によって、この手の問題は答えが違うんでしょうね。 なので、あたしはあくまでも漫画家としての立場から考えてみました。 他社の事は分かりませんが、少なくともあたしの周りにはそう考えていた編集さんは居なかったように見受けられます。マガジンは特に複数担当性ですから、わりかしその辺突き詰めたらきりがないですからね。 でも、本当はどう考えてたんでしょうかねw あたしはまあ長年つき合ってくれた担当編集者を少なくとも信用はしていました。良い人に当ったのかもしれませんね。 #118 曖昧さのもたらす恩恵初めまして。
非常に興味深いお話拝見しました。書き込ませて頂きます。 日本の場合、単行本の配当は作家が1割、出版社が2割と聞いています。 出版側が作家の倍報酬がある訳ですから、決して不公平とは言えないんじゃないでしょうかねぇ。 #119 曖昧さのもたらす恩恵たちやまさん>
こんにちは、書き込みありがとうございます。 そうですねえ、でも、それが直接編集には跳ね返ってこないのが不満なんでしょうね。でも、結構良い給料もらってるはずですけどね。 中小はともかく、ここでは大手の話ですので。 それに実質漫画を作るのは漫画家で、アシスタント第等も全て自分で負担しなけりゃいけないし。 まあ最近編集さんも、好き勝手に会社の経費を使えなくなってきたとききますが・・・ #122 曖昧さのもたらす恩恵初めまして
私は、編集者の立場にはなったことはありませんが、アニメ・映画映像関係の音楽プロデュースを生業としております。 リンクを辿って本日サイトに伺ったため、コメントをさせて頂くには時間がたちすぎている話題かも知れませんが、非常に興味ある内容でしたので、失礼します。 憤りを感じられている点、自立されたクリエーター・アーティストの方の視点としては当然であり、私も共感いたします。また、テーマにある「曖昧さのもたらす恩恵」も、日本型のビジネスシステムの美点と言えば大仰に過ぎるかも知れませんが、少なくとも、私は今でもある種の曖昧さを信条としております。 さて、問題にされている、編集者の軽率な発言についてですが、これは当該編集者に限ったことではなく、最近のソフト業界内のスタッフ側に多くみられる傾向であると憂慮しております。その本質は簡単に言ってしまえば、プロ意識の欠落です。どうも出版社に限らず、映画会社やレコード会社に本当に就職してきている方々が多いような気がします。私も以前はメーカーのサラリーマンでしたので、感覚的には理解できないこともないのですが、少なくとも、クリエーターの方々とお仕事をさせていただく時には、自分たちは安定した生活を保障されている身分であるという自覚と、謙虚さを持っていたつもりです。 さらに、問題を大きくしているのは、そもそも出版業界にしろ、音楽映像業界にしろ、ご承知の通り日本国内においては再販制度に守られた業界であり、一部の特異な会社をのぞいては、とてもアメリカ型のビジネス感覚を持ち込めるような体質にないことでしょう。それにも関わらず、マンガもアニメも海外展開が可能なほどにビジネスの世界で成功してしまったております。 それだからこそ、「曖昧な良い関係」も存続できたわけですが、同時に、会社組織内部においては大いなる勘違いと、元々ビジネスマンとしての資質に欠けている人間がスタッフ側に存在するという矛盾を孕んでしまっていると思われます。 仕事柄、大手出版社の編集の方ともアニメの製作委員会でご一緒する機会が多いのですが、とてもではないですが、ハードメーカーや商社の連中と会議を出来るような方にはお会いできません。 皆さん、お人柄はとっても素敵な方たちばかりなのですが・・・ #123 曖昧さのもたらす恩恵kimiboshiさん>
貴重なお話をありがとうございます。 他の会社は分かりませんが、あたしがお世話になったところでは、少なくともあたしはその手の経験が無いため、なるほどなーと思いました。 このトピック、思ったよりも反響が大きかったので、後日自分なりにもう一回本文でまとめてみたいと思います。 そのときに、このレスのお返事をするかもしれません。 またいらっしゃってください。 |
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漫画家100人村のおよそ60人が使い潰されているとして、その60人としてふるい落とされる側に。