アメリカMANGA事情3(from Left side, or Right side?)
日本語というのは便利なものだなあ、と最近よく思います。
特に記事や文章になった場合、横書きでも縦書きでも、つまり右側からでも左側からでも読むことができるからです。 アメリカや西欧諸国では、おそらく99パーセント以上の本が右から左読みになってます。元々アルファベットの文化ですし、ほとんどの文章が横書きだからです。縦書きの文章なんてほとんど存在しないと言っていいでしょう。 それでは、こちらで日本のマンガがどうやって翻訳出版されているかというと、たいていは鏡のように原画を反転させて右開きに直して吹き出しに横書きの英語を当てはめていくというやり方です。 なので、例えば歴史物などの翻訳の際に、武士が刀を右の腰に差してるなんて例は結構あったりします。 実際、絵だけではなく効果音や書き文字など諸外国語に直すのは結構大変なものです。中には効果音が既にデザインの一部になってたりしてデザイナー泣かせなマンガもあったりします。 最近は翻訳されることを前提に、書き文字を直接原稿に書き込まずにトレーシングペーパーなど薄い紙を貼って、そこに書き込む人も増えてはいますが。 そういうトラブルを考慮してなのかは知りませんが、最近アメリカでは読み方は左開きの翻訳マンガというのが主流になってきています。 つまり反転しないまま、英訳された台詞をそのままフキダシに当てはめるというものです。 * 効果音の英訳をしてないものも結構あります。(横に注意書きで、こういう音だよって説明書きがあったり)
「これじゃあアメリカ人にはわかりずらいでしょー」と前にこちらの出版会社の人と話してたんですが「いや、こっちの人は日本語の効果音もデザインと考えてるから、直す必要はないんです」と言ってました。 まあ、そのまま英語を当てはめるだけだったらデザイナーは楽ですね。 下手にいじって作品の雰囲気を壊すこともないですし。 しかし、左開きというのはどうしてもこちらの人にはなじみが薄いため、翻訳本の裏表紙をめくると「ちょっと待って、こっちは後ろ側だよ!」みたいな注意書きがされています。 現に友達の一人に本を見せたらフツーに後ろから読もうとしてましたもん。派手な表紙にも関わらず(笑) 私は、一部のマニアの人にはそのままでいいんでしょうが、いわゆる一般アメリカ人を視野においた場合やはり日本語読み英訳マンガというのは違和感があるし、親切ではない、そう思ってました。 しかし実はこれ、日本の翻訳マンガに限ったことではないんです。 前にこちらで、既にオリジナルマンガを出してる会社の社長さんや原作の方と話をする機会がありました。 その時に彼らの作品を見せていただいたんですが、アメリカで作ったマンガにも関わらずになんと、日本語読み、つまり左読みに作ってあったんです。 これはどうして?と聞いたところ、「僕たちは将来的に日本にも僕たちのマンガを売り込みたいと思ってる。それに、日本やアメリカ以外の世界にもマンガを広めたい。マンガのスタイルは日本のように、左読みであるべきだ」と言ってました。 つまりアメリカだけがターゲットではないと・・・ 実際、そこの会社はまだ小さいけれど既にワールドワイドに活動しています。日本の出版社のように編集部やオフィスを持たず、すべてバーチャル、インターネット上で世界のアーティストたちと連携しながら作品を作っています。 なかなかクオリティーの高い作品も多く扱ってました。 この会社のことに関してはまた次のブログで書くことにしますが。 さて、このシステム、どこまで浸透するんでしょうか・・・先行きを見守るしかないようです。 |
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