アメリカMANGA事情4(East VS West)
少し前の話になりますが、7月半ば、知り合いの編集の方に誘われて、CAのサンディエゴで行われたコミックコンベンションに行ってきました。つまり日本で言うところの「コミケ」みたいなもんなんですが規模はもっと大きいかも知れません。
何しろ全米からのコミック関係の出版社や有名アーティストが一堂に集まるイベントです。 来ていた人たちも、家族連れ等、アニメ、マンガやコミックフリークたちだけでなく、いろんな人が来てましたね。まるで遊園地でしたよ。 実は日本でそういう催し物に行ったことがなかったので、興味津々で行ってきました。 最大の目的はアメリカの出版社とのコネを増やすことでしたが。 そこで色々な会社を紹介してもらったのですが、なかなか面白い話も聞けました。 今回は、私が今まで聞きかじってきたこちらの出版界の話を少ししてみたいと思います。 アメリカではランダムハウス始め、出版社の大手はNYに集中しています。 アメコミの最大手、マーブルコミックやDCコミックもNYです。 それではマンガは、と言うと・・・ * 実はマンガを扱ってるほとんどの会社は西海岸に集中しているんです。
近年、マンガは確かに人気が出てきました。ビジネスとしてはまだまだ発足したばかりで発展途上にありますが、その急成長ぶりには目を見張るものがあります。 出版界の重鎮、ランダムハウスもDel Rayというコミック部門にマンガセクションを設けており、編集者の一人は、将来的にはマンガを自分たちでも作りたい、と言っていました。 しかし、マンガに関しては、今のところ軍配は西にあがっていると言えます。 今までのアメリカのマンガビジネスと言えば、日本のマンガを翻訳、出版するというのが主要な役割でした。 こちらのマンガの最大手と言えばTOKYOPOPというLAの会社です。 GTOやカウボーイビバップ等の日本でもおなじみの人気漫画を多く翻訳、出版してます。 今回 LA を訪れた際にこちらの会社にもお邪魔しましたが、編集部もなかなか大きくて立派な会社でした。こちらは既に日本やヨーロッパにも支社がありマンガのシェアを拡大しています。 ほかにいっぱいあるんでしょうが、私の知る限りの会社をあげますと、VIZ(遊戯王、バガボンド等)、Digital Manga(ベルセルク、トライガン等)、Dark Horse(鉄腕アトム、AKIRA等)と言ったところです。(ちなみにDark Horseはオレゴン州です。中部にも中小出版社がいくつかあります。) 日本の代表的なマンガの大半がこれらの会社を通して翻訳出版されていると言っていいと思います。 ところが前にも述べたように、日本のマンガの版権料の高さに音を上げたこちらの出版社のいくつかによって、独自のマンガを作ろうという動きが出ています。 更に、最近は翻訳出版ビジネスに手を出さずに、独自の会社を立ち上げてマンガを作ってる人までいます。 今回サンディエゴを訪れた際に紹介された、そのいくつかの会社をここで紹介しようと思います。 一つはOni Pressというオレゴン州にある会社です。ここの本の著者のほとんどは恐らくアメリカ人だと思われます。韓国人の作品もちらほらあったような気がしますが。 個人的な感想では、作風はやや個性的で、完全なマンガスタイルとは言えないかも知れません。どちらかと言うと、アメコミに日本マンガテイストが入ったという感じでしょうか。日本のマンガとはまた違った感じで、これはこれで面白くていいと思います。 そしてもう一つはSeven Seasという会社です。前のブログの最後の方でちょっと触れた会社ですが。 まずここのブースを訪れて、彼らの作品を目にしたときには驚きました。 積まれていた本は、まさに日本のマンガだったからです。「これはアメリカで作ったんですよね?」と聞いたら、そうだ、と。 あまりにも日本のマンガの絵そのもので、日本のマンガ家と仕事をしているのかと思ったほどですが、ほとんどのアーティストはどうやらフィリピンの人みたいです。フィリピンにここまでマンガが浸透してるとは、まさに目から鱗でした。 こちらの会社の社長さん、正真正銘のアメリカ人ですが(たぶん)、日本のマンガが大好きで、しかも日本語もぺらぺらです。 なかなかのアイディアマンで、仕事場は特に持たず、すべてインタネット上、バーチャルオフィスで世界中のアーティストと仕事をしているらしいです。 HPに自分たちのマンガのアニメーションや主題歌まで作って配信しています。(しかも日本語の歌) そしてその社長さんはこういってました。 「僕はハリウッドと仕事をするつもりだ」と。 つまり、彼の目標はマンガを作ることだけではなく、マンガを通してのハリウッド進出ということです。 既にそこの会社は独自にクオリティーの高い作品をいくつか発表しており、いずれ日本にも進出してくるつもりでしょう。 日本のマンガは焦点が主に国内にしぼられているため、基本的にハリウッドと言う発想は編集部も作家も持っていないのではないでしょうか。しかもハリウッドに進出って並大抵のことではありませんからね。 なので、今回の彼の発言には注目するべきかも知れません。 そして、ハリウッドは今マンガに注目しています。 こちらでのマンガの需要が増えているのはそういう背景もあるんだと思います。 有名な映画監督が実は日本のマンガオタクだったという話はよく聞きますし。 ハリウッドと言えば世界規模ですから、マンガから世界へというのも夢ではない、 そして、ハリウッド進出を狙ったマンガ出版社が西に固まってるとも言えるわけです。 現在、マンガ、アニメ、ゲームの分野において日本に並ぶ国はありません。しかし、うかうかしてもいられません。 今のところは、日本のマンガは人気がありますから、版権料がいくら高くても売れるでしょう。しかし、いつまでも今のままとは限りません。外を見ないでいると、いずれ出し抜かれる日が来るかも知れません。 #1 日本のマンガがあぶない?フィリピンの人が日本のマンガそのものと言えるものを書いてたって話だけど、前にテレビで日本の文化であるマンガがピンチだっていうの見たことある。 日本ではアシスタントが不足しるから、フィリピンでアシスタントをたくさん雇ってるの。 かなり前かららしくてそれもドラゴンボールとかの大作なの。それにより日本のマンガの技術、製作の手法を身につけたフィリピンの人たちが独自に日本のマンガそっくりなものを作ってるって。私もそのマンガ見てビックリしたわ。日本は結果的にフィリピンに日本のマンガ製作をたれ流しにしちゃったわけね。 日本はもっと日本の文化を守らなくてはいけないっていう締めくくりだった..でもすでにアメリカにまで進出してるとはね。
#2 Re:日本のマンガがあぶない?初コメントありがとうございます。
フィリピンでアシスタントですか、それは初耳でしたね。 確かに日本のマンガかのアシスタントが不足してるのは事実です。しかも、きつい仕事ですし、なり手がもうあまりないのかも知れません。基本的に、漫画家になる前の修業期間と言う感じでなってる人が多いですしね。 週刊では見たことがないですが、月刊マンガかな? フィリピンで雇用すると安いですしね。しかし対中国貿易みたいな現象が漫画の世界にまで及んでるとは知りませんでした、ありがとうございます。 会場で色々本を見せてもらいましたが、確かに見た感じ、ただのマンガオタクなだけじゃあここまでできんだろ、くらいのスキルはありました。 http://www.gomanga.com/manga/nml.php ここのプレビューから見れると思います。 ここはほとんどのアーティストがフィリピンの人です。 まだアーティストとしてだけの役割のようで(つまり、ストーリー等を自分で考えない)Auther(著者)とは見なされてないような気がしますが。 今のところは日本のマンガのパクリの領域にすぎませんけど、このままだと追いつかれるのは時間の問題かも知れません。 フィリピンだけでなく、韓国もそうですね。韓国ではManwaと呼ばせてるらしいです。 なんか、HONDAとHYNDAY(アメリカではホンディと呼ぶ)みたいでなんだかな。 確かにこのままだと日本のマンガ、危なそうです。 |
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